砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

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ページ数★

重さ★★★★

悲しみ★★★★

5,000円分のレシートで駐車場が無料だから、本を買った。ハズしたくないので直木賞受賞者たちの作品を数点選んだが、一気読みさせる作家もあれば全然ページの進まない作家も。相性はあるのかも。

 

中学を卒業したら自衛隊に入り現状から抜け出したいと考える田舎の女子中学生「山田なぎさ」。女子なのに自分の事をボクと呼び、人魚だと自己紹介した都会からの転向生「海野藻屑」。自分では何もできない子供である事に絶望する2人は、片や時が来るのをひたすら待ち続け、片や力のない武器(砂糖菓子の弾丸)で戦い続ける。

 

児童虐待やイジメの話題が後を切らない。子供はへっぽこな武器でぽんぽん無暗に撃ちながら戦い、生き残った子供もいれば、生きられなかった、戦う事をあきらめてしまった子供がいる。虐待やイジメをなくそうと努力するのは、自己満足にすぎない。

戦った子供に残されるのは敗北しかない。藻屑はバラバラにされ、なぎさは藻屑を見つける。大人は砂糖菓子の弾丸では戦えない事を知るべきで、そして生き残り方を教えるべきである。

 

そういえばブルーハーツも「見えない銃で撃ちまくる」と歌っていたな。

さらにこうも言っていた。

 

世界中に定められた どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は どんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう

 

あらためていい歌だな。

 

私は子供たちにこう伝えたい。

 

君たちは充分戦ったよ。

もう戦わなくっていい。

これからは、どうすれば生き残れるか考えよう。

 

昨晩一気に読んだが、重かった。。。